霊魂学 ときどき ねこと龍と名古屋のことと

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カラス ~匿名さんからの投稿です~

冬は、野生動物にとっては生死にかかわる厳しい季節のようです。

 

近頃は、いつものように、ネコたちに餌をやろうとすると、他に食べ物がなくなったのか、カラスがやってきて必死に横取りしようとするので、寒い中、ネコが食べ終わるまで見張っていなければならなくなりました。

 

もっとも、このカラスには、年中、色々と悩まされているのですが。

 

話は一昔前にさかのぼりますが、カラスが、どこかから木の枝や、針金や、ハンガーなどを集めてきて、自宅の敷地内にある木の上に巣を作り、ヒナをかえしたことがありました。以前は、巣を完成させる前に取り除いてしまったのですが、そのときは、発見するのが遅く、卵が孵化してから気がついたというわけです。

 

その後、子育てが終わり、親子ともども姿が見えなくなったのでホッとしたのもつかの間、いつの間にか再びやってくるようになり、うちのまわりで色々と悪さをしかけてくるようになったのです。

 

夏は、トマトやトウモロコシ、秋になると柿の実など、こちらがそろそろ食べごろかなと思って取りに行ってみると、すっかり先取りされていたり、缶に入れたおいた菓子を缶のふたを上手に開けて食べてしまったりとほんとに困ったことをしてくれるのです。

 

とにかく、カラスの知能の高さは認めざるを得ないのですが、そのカラスも時代や地域によって、様々な位置付け、評価がなされてきたように思います。

 

近代以降では、その狡猾さ、黒い体の不気味さからか、物語などで悪魔や魔女の使い、あるいは、化身などとして描かれる場合が多いようですが、昔はそうではなかったようです。

 

その賢さからか、三本足の八咫烏(やたがらす)に見られるように、神の使いであったり、太陽の使いとして崇められてきたようですし、烏天狗のイメージが生まれてきたのかもしれません。

 

その神聖なイメージからネガティブなイメージへの変遷は、人間の身勝手な考え、自由意思の産物と言ってしまえばそれまでですが、かつては、カラスの肯定的な評価の背景として、大自然、そして、神仏への尊崇の思いがあったことは確かだと思います。

 

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【二本足の霊魂】