霊魂学 ときどき ねこと龍と名古屋のことと

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愛猫 テリーの歴史 その一

 

愛猫テリーの思い出1-奇跡の生還-

 

18年も一緒に暮らしてきた我が家の愛する猫テリーがこの世を去ってから、もう、1カ月近くになります。

 

夜、寝る前など、ふと、今、どこで、何をしているのだろうか、と思う一方で、テリーと過ごした過去の様々な思い出がよみがえってきます。

 

今回は、その思い出の中から、今でも一番鮮明に記憶に残っている出来事、テリーが生まれる前後のことを回想してみたいと思います。

 

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(若かりし日のテリーです)

 

 

さて、18年も生きたということですから、今から19年以上前になりますか、妻と一緒に竹藪へ行って竹を切っていたときのことです。一匹の痩せた子猫が空腹なのか必死に鳴き叫びながら寄ってきて、すがりつき、離れようとしないのでした。

 

かわいそうに思い、家から牛乳を持ってきて飲ませてみたりしましたが、それでも離れようとはしません。家にはすでに世話をしている猫たちがいたのですが、やむをえず連れて帰って飼うことにしました。

 

名前は、痩せているうえ、とても小さかったので「まめちゃん」と名づけたのですが、このまめちゃんが後にテリーの母親となる猫なのです。

 

とにかく、まめちゃんは、利口というか、とても本能に忠実な猫で、メスなのに、少々ワイルドなところがありました。だから、大きくなると、大抵の引き戸や窓は自由に開けることができるようになりましたし、そのために、ふすまや障子をあちこち破られることになりました。

 

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(ちょっと賢い テリーのお母さん まめです。) 

 

さて、その後、1年もたつか、たたないうちに、まめちゃんは、6匹子猫を産んだのです。1匹は、生まれてすぐに死にましたが、あとの猫たちは順調に育つかに見えました。

 

何しろ、まめちゃんは、本能に大変忠実な猫でしたので、とても大事に子を育てたのです。とにかく、子猫を守るために何度も住処を移動させました。家の一階から二回の物置へ、二階から一階の座敷の廊下の棚の上へ、そして、さらに物置小屋へと、人が寝静まったあとなどに、1匹ずつ口にくわえて運ぶのです。

 

子猫たちが少し大きくなると、とても食べられないような大きなモグラを捕まえてきては、与えるというようなこともありました。

 

 

 

しかし、ある日、大変なことが起きました。子猫たちが突然いなくなってしまったのです。

 

 

 

私も、その後、仕事にでかけましたので、あとで分かったのですが、どうも、子猫たちが娘の車の下側の棚のようになったところでいっしょに寝ていたのを、娘が知らずに車を運転して職場に向かったため、途中で振り落とされたようなのです。

 

でも、それは子猫全部ではありませんでした。1匹だけ降り落とされずに生きて帰ってきた猫がいたのです。テリーちゃんです。(もっとも、その時はまだ名前はありませんでしたが。)

 

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(ずいぶん おおきくなったテリーです)

 

 

娘の話によると、子猫たちが大変なことになっていたなどとはずっと気づかなくて、昼休みになって何気なく駐車場に止めてある車に物をとりに行ったとき、テリーだけがタイヤの上で寝ていたのを発見したというのです。それで、すぐにテリーを家に連れて帰ってきたということです。

 

私は、それを聞いてテリーは何という幸運な猫だと思いました。途中で振り落とされていたら、それでおしまいですし、何とか最後まで落ちずに来れたとしても、その後の何時間かの間に、車から離れてどこかへ行ってしまっていたら、もう見つけられなかったでしょう。

 

私は、仕事が終わってから、それを聞いて、数キロはある娘が通った経路を自転車で走り、一生懸命に捜しました。でも、1匹だけ死体で見つかったものの、あとの3匹はどうしても見つけることができませんでした。

 

そして、その後も、子猫たちの消息はまったく不明であり、何の手掛かりもありませんでした。

 

このようにして、突然、他の子猫たちが全部いなくなってしまうなかで、九死に一生を得、ただ1匹だけ生還した幸運な子猫はテリーちゃんと名づけられ、皆の愛情を一身に受けることになります。そして、18年という猫にとっては長い一生を私たちと一緒に送ることになったのです。

 

                                   つづく

 

 

 

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うちの中で飼われているし にゃんと運のいいやつにゃ~!