霊魂学 ときどき ねこと龍と名古屋のことと

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ファックス先生②  ~うちわ 頑張って書きましたシリーズ~

佳代子は問題の解答を始めた。問題は佳代子にとっては少し難しく感じるものが多かったが、さじを投げだすほど難しい物でもなかった。

 

 

解答がすべて終わり佳代子はファックスを使って解答用紙を送信した。

【ジ、ジ、ジージジ】

(こんなので、ほんとに勉強ができるようになるのかなぁ)

半信半疑の佳代子だったが、とりあえず問題を解き、ファックスを送った。

一仕事終えた達成感で気持ちは充足していた。

 

それから、少し時間が流れた・・・・

【ジ、ジ、ジージジ】

「な、なに!」

結構な早さで返答が返ってきたので佳代子は少しびっくりした。

 

送られてきたファックスは先ほどの解答の採点が行われた用紙だった。

そこにはファックスのくせに赤字でびっしりとアドバイスが書いてあった。

 

どこで、見ていたのか隣に母がいた。

「あら、もう採点してもらえたの、仕事のできる先生じゃない!」

「こんなに、びっしり書いてあるし佳代子いい先生に巡り合ったわね~。」

「これも、ひとえに私のおかげね!ホホホホホ!」

 

「・・・・は、はぁ」

たまに、母についていけなくなる佳代子であった。

 

気を取り直して、佳代子は帰ってきた解答用紙をじっくりと眺めた。

点数は・・・・56点

なんとも、微妙な点数だった。

(最初だからこんなもんかな)

ちょっと、ショックを受けていたがそれよりもびっしり書かれた赤文字の方が気になったのでそちらに目をむけた。

佳代子は食い入るようにアドバイスを読み進めていった。

「こつん!」と頭を叩かれたような衝撃が走った。それはまるで佳代子がどう考えて問題を解いたのか かたわらでみていたかのようなそんなアドバイスだった!

「なにこれ、やっぱりちょっと怖いんですけど・・・」

(でも、56点はちょっと悔しいな。ここに書いてあるように勉強してみようかな!そんなに難しくなさそうだし)

 

それから、佳代子は問題が送られてきては解答し、おくられてきたアドバイスを元に勉強する日々が数か月続いた。

 

いつも、点数は60点くらいのちょっと悔しい点数だったが、この微妙な点数も負けず嫌いの佳代子にはこの勉強を続ける一因になっていた。

 

そして、テストが近づいてきた。

「ファックス先生どんなテスト勉強の問題を送ってくるんだろう。」

【ジ、ジ、ジージジ】

佳代子はファックスを覗くとそこにはいつもの通り問題用紙と解答用紙がついていた。しかしその後にもう一枚見慣れない用紙が付いていた。

「なにこれ?」

佳代子は手慣れた手つきで用紙を取り出した。そこには・・・

【もうすぐ、テストですね。でも安心してください。あなたの今の実力なら十分対応できます。私からは特別なことはいたしません。今まで通り問題を解いてください。】

「先生、すごい自信だなぁ。まぁ、いいか。言われた通りやってみよう。」

佳代子は特に深く考えずにファックス先生の言うことに従うことにした。

ファックス先生と佳代子の間にはこの数か月の間で知らず知らずのうちに大きな信頼関係ができていた。

 

テストが終わり、結果が返ってきたころ、佳代子とファックス先生の信頼関係はもうゆるぎないものとなっていた。

 

しかし、そんな信頼関係を揺るがす大事件が起きるとはその時、佳代子は少しも思っていなかった・・・・・

 

つづく

 

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どうなるにゃ!

 

気になるにゃ・・・・

 

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パンダ大帝どうなるんすか!

 

い、いや・・・・わたしに聞かれても(´・ω・`)

 

 

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